上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
なんか恥ずかしいです///
ギャグにしておけばよかったかな~なんて少し後悔してます。






§  §  §  §  §


雪男が割れた窓と倒れたメフィストに気づいて大騒ぎしている頃、
燐は獅朗が入院している病院に着いていた。

獅朗が入院してからずっと燐は獅朗にいつかあえるようにどこにいるか、
どんな様子かを雪男に尋ねて調べていたため迷うことなく獅朗の病室に入れた。
病院に忍びこむ際窓のカギを一つ燃やしてしまったが今は気にしないことにする。


(どこだ?どこにあるんだ!?)


荷物を漁るがなかなか見つからない。
幸いなことに今獅朗は病室にはいないがすぐに探さなければ
戻ってきてしまう。


(クリスマス・・・・枕元かっ?)


布団をめくってみれば案の定枕元にラッピングされた包みが置いてあった。


(これだ!)


重さからして間違いない、燐のつくったマフラーだった。

(後は気づかれる前にここを出るだけ)

足音潜めて病室の戸を開くと、


「「あっ」」


一番会いたくない人間に会った。








「燐、うまいか?」
「甘ったるい。歯にしみる。」
「そうか・・・。」


どうしてこうなったのだろう?
燐は獅朗とベッドに腰掛け話し合っている。
獅朗からもらったチョコが鉛の塊のように重く感じた。


「「・・・・・。」」


沈黙が続く。
ちらりとのぞいた獅朗の横顔からは何も読み取れない。
少し痩せた、病人めいた顔が見える。


(恨んでる・・よな・・やっぱり)


獅朗があれだけ燐を守ろうとしたにもかかわらず燐は・・・・。
下唇を強くかみしめる。
甘いチョコの味に混ざって鉄の匂いが広がった。


「ごめ・・」「すまない」


燐が謝罪するよりも早く、獅朗の声がした。


「何言ってんだよじじい・・・あやまんのは俺の方だろ。」


燐は笑う。
けれど獅朗は俯いたままもう一度言う。


「すまなかった・・・燐。ずっと黙っていて。」


もう笑えない。
ワケガワカラナイ。


「なんでじじいがあやまんだよ・・・俺の方がっ――・・・俺の方がさんざんひどいこと言って!じじいを傷つけた!俺を守ろうとしてくれたのに俺は!!」
「俺はずっとお前をだまし続けていた。お前の言ったことは正しかった。」


全てを知った風な獅朗の態度に何かが、爆発した。


「こんな時だけ大人ぶるな!!全然何もわかってないくせに!さんざん人にお節介焼いて、叱って!褒めてくれた!あれが全部嘘だったなんてことあるわけねぇだろ!親子ごっこなわけねぇんだよ゛!俺の・・・父さんは―――獅朗だけだ!!」


言いきってから肩で荒く息をつく。
獅朗は突然の大声に目をぱちくりしている。



「すいませーん。藤本さん、何かありましたか?隣の部屋の方から少し音がうるさいと苦情をいただいたのですが」


「やばいっ、隠れろ燐!」
「えっ?」


布団の中に押し込まれる。
ナースが部屋の中を覗いている。


「ちょっと寝ぼけただけです。迷惑かけました。」
「そうですか。もう就寝時間過ぎているので寝てくださいね。」
「わかりました。」


扉が閉まってから獅朗はほっと肩を撫でおろす。


「もう出ても大丈夫だ。」


呼びかけるが燐からの返事はない。


「燐?」


怪訝に思い布団を捲ると顔を赤くした燐がいた。


「熱でも出たのか!?」
「じゃない。」
「じゃあどうしたんだ?」
「手・・・・・。」


言われて見ると、

「何だこれ?」

黒くてふさふさしたものが手の下にある。
ぎゅっと握ると布団の下の燐が跳ねた。
手から逃げるように動くのが楽しい。


「やめろバカ!」
「えぇ~・・」


ずっと触っていたかったが燐に取り返された。
変わった息子の姿、

「刀を抜いたんだな。」

その言葉に燐の表情が暗くなる。

(ずっと気にしていたのか・・・・)

その表情だけで燐に辛い思いをさせてしまったことがわかった。


「燐。さっき言ったことを覚えてるか?」
「まあ・・・なんとなく。」
「俺もお前と同じ気持ちだ。今までの思い出は全部本当のことだった。だから――姿が多少変わったところでお前が俺の息子であることに変わりねぇ。安心しろ。」
「っ――・・!」


燐の体から力が抜けた。


「嫌われてるかと思った。」


小さい声だが確かに聞こえた。
(バカだな)


「俺がちょっとやそっとのことでお前を嫌いになると思ったか?過去何回もお前を止めるため入院してきた俺だぞ?」
「知ってる。」
「いいや、知らねぇ。俺が今から愛情ってもんを教えてやるよ。」
「うわっ、やめろよ恥ずかしい!抱きつくな!苦しい・・・ひげがじょりじょりする!」
「にししっ、外国ではこのくら普通だぞ~」
「ひうっ、耳が!尻尾の付け根もっ・・・・っぁ・・・」
「・・・・・やりすぎたか?」
「やりすぎだ!」


乱れた服と、恍惚とした顔が事後に見えなくもない。
少しドキッとしたのは内緒だ。



「それで、なんでまたこんな夜遅くに病室にいたんだ?」

落ち着いてからようやく疑問がわいてきた。
燐は初めの予定を思い出し目当ての物を探す。


「そ、そうだ・・・プレゼントは!?」
「そこだが?」


燐がクリスマス用に届けらていれた包みを持って帰ろうとする。


「なんでお前がそれを持って行くんだ~?盗みはいかんぞ。」
「これは俺が作ったものだからいいんだよ!じゃあな」


そう言われたら中身がとても気になった。


「まあ落ち着け。燐はそこでねんねでもしてろ。中身はじっくり俺が見ておこう。」
「あっ、待っ」
「またない」


燐を押しつけて包みを開ける。


「毛玉?」
「マフラーだよ!くそっ・・悪かったな下手で」


そう言って顔を隠すあたりが燐の可愛い所だと思った。
獅朗は嬉しくて、少し意地悪な気持ちになる。


「確かに少し独特な形だな。」
「ぐっ・・・」
「けど、温かい。ありがとうな、燐。」
「別に・・・・ちょっと気が向いただけだ。」


素直になれない燐の態度に獅朗は苦笑した。







「もう帰るのか?」
「窓割ったまま出て来たから雪男が怒ってる。」
「そうか・・・・またな。」
「うん。」


燐が病室から出て行こうとしている。
それを見送っていたはずなのに、気づくと尻尾を握っていた。


「ふぎゃ!尻尾を掴むなっていっただろうが!」
「いやぁ~便利だな。尻尾。」
「まだなんかあんのかよ。」


本当は用事なんてなかった、
ただ、

「もう少し、一晩だけここに泊ってかないか?」
「・・・・・・・・。」



(さすがに駄目だろうな)

あまりのみっともなさに笑える。

しかし燐は首を横には振らなかった。


「一晩・・・それだけだからな!」




「せまい。」
「仕方ねぇだろ。ベッドは一つだけなんだからよ。」
「やっぱかえ」「らさない」
「尻尾は反則だろ。」
「使えるものは何でも使えってな。もったいないだろ。」
「それなんか違うし。」


久しぶりに一緒に寝てみると思いのほか燐は大きく育っていた。


「メリー・クリスマス・・・・父さん。」
「ん・・・・燐もな。」


今年のクリスマスプレゼントは今までの中でとても温かいものになった。





§  §  §  §  §

(後日)



「朝帰りとは言いご身分だね兄さん」
「いえ、これには事情が・・・」
「それで昨日はどこまで進みましたか?」
「理事長は黙りましょう。」
「ハイ・・・」

寮部屋に帰ると雪男様が玄関で待っていた。

「昨日は・・・何もなかった、たぶん」
「やはり兄さんはもう経験済みなのか!?」
「やはり彼も男というわけですね。」

(二人は何をいってるんだ?)

子供には言えないアウトォォ!なことを考える二人だった。










(あとがき)

久しぶりに書いた小説が甘甘で恥ずかしい気分になりました//
でも、突然藤燐に目覚めちゃったのでこれ以外書けなかったのです。
藤燐萌えぇぇぇぇ・・ぇ・・ぇぇ・・・~
この後藤本さんは塾の講師として登場して、
燐といちゃいちゃすればいいと思います。
燐がツンからデレになればいいと思いますww
雪男が珍しくSでしたが、こういう雪男も悪くないなと思えて面白かったです(^v^)

一日遅れましたが、メリー・クリスマス!!
今年も来年も、皆さまのクリスマスが幸せでありますように!
スポンサーサイト

web拍手
2010.12.26 Sun l 青の・小話 l コメント (1) l top

コメント

No title
えっと…トップ記事はどうかと思ったので
取りあえず此方にコメントさせて頂きますね。

新年明けましておめでとうございます-^v^-
前年度後半は何かと体が空かず、顔を出すことも
ままならず…どうもそんな調子は続きそうですが、
今年も何卒宜しくお願い致します。

お正月はだらだら過ごすには最適な時間ですが
何かと体調を崩しやすい時でもあるんですよね-v-;
コピパコ様もお体だけには気をつけて。
今年が実り多き一年になることをお祈りしています。
2011.01.02 Sun l Vodka. URL l 編集

コメントの投稿












上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。